1986年、岡本は約3000人の応募者の中から4人のジャパンファイナリストに選ばれ、キャメルトロフィー国際トレーニングに参加しました。
厳冬の英国イーストナー・キャッスル(ランドローバー社のテストコース)でV8の90と出会って以来、ランドローバーの虜になりました。
キャメルトロフィーの国内予選ではディーゼルの110には乗ったものの、V8の90にはただただ驚きました。
リーフスプリング車とは異次元の足の動きで、Aアーム+四輪コイルの偉力を思い知りました。
それがランドローバーに取りつかれたきっかけでした。
当時はまだ“ディフェンダー”と名付けられる前で、ただ“ランドローバーワンテン”とか“ナインティー”と本国でも呼ばれており、ディーゼルはNAしかなく、V8は3.5L SUツインキャブ仕様でしたが、作り手の気持ちが乗り手にまで伝わる、職人の心までもが伝わるランドローバーは当時も今も変わりなく、またそう思えるのがきっとランドローバーのランドローバーたる由縁でしょう。
岡本は何としても手に入れたいという思いが抑え切れずイギリスのディーラーと長い交渉の末、1992年、おそらく日本で最初に新車のディフェンダー90、110、130を輸入しました。通関、輸入車の審査、ガス検等自らの手で(何人かの強力な協力者に助けられてですが)ナンバー取得までやり遂げました。
モトレージではよりランドローバーの魅力や性能を引き出すパーツ、弱点を補うパーツの開発に精力的に取り組み、発売してきました。
それはランドローバーの虜になった原点を常に忘れず、そして未来を見つめて、ランドローバーを手に入れた人達に多くの喜びや感動の瞬間を伝えたいからであり、またそれらを共有したいからです。
部品の供給終了が近年多くなりお引き受けできない案件がありますことをご了承ください。