5月某日、今大会への出場が突然決まった。平成不況と言われる中、毎年出場のチャンスを狙ってはいたものの、 今回、台湾の4x4ショップ、台湾フォードの強力なサポートを受けての参加が決心を後押しした。
 アジアンラリーの楽しさは、アジアの大自然の中を大がかりな改造を施さずに走れること。 これまでにサポートや自らハンドルを握ってドライブした楽しさを、また今回も味わえると思うと、 思わず我を忘れて童心に帰ってしまう。
 今回のマシンはフォードのエスケープ。日本でもブレイクの兆しがあるSUV。ランドクルーザーやサファリなど日本でもお馴染みの本格クロスカントリーカーに比べると 若干不利な面が頭をよぎるが、このクルマの国内での可能性や今後のカスタマイズの方針を確固たるものにするためにも、是非ともこのクルマで走ってみたかった。 台湾の4x4ショップTOP4x4の手によってカスタマイズされたエスケープは不安を一掃し、自分自身を奮い立たせる何かを感じた。パートナーの重岡も同じものを感じていただろう。

 今大会はタイ・バンコクをスタートし、マレー半島の大自然が作りだした難コースを走り、マレーシアのクアラルンプールのゴールを目指すおよそ3000kmのレース。 スタートは繁華街の中ほどに位置するバンコクのナショナルスタジアム。 昨年の覇者が夜8時にスタートをきり今大会が始まった。
 2日目、本格的なレースの始まりである。高ぶる気持ちを抑えセレクティブセクション(SS)に挑む。 SS-1は川渡りを含む変化に富んだコース。前日の雨で増水した川渡りを余儀なくされる。 予め対策はしていたものの、想像以上の130cmの水深に3分の2ほど進んだ所でエンジンストップ、水没する羽目に。 規定では次の日のスタートが出来なければ失格。恐らく点火系のトラブルであったと思うが、サービスクルーによる大がかりな処置が夜を徹して行われ、 何とか3日目のスタートを切ることができ失格は免れたものの、この時点で順位は最下位に。 巻き返しを狙うが水没の後遺症は大きく、この日の行程300kmのSSで100回のエンジンストップ。結局このレースは後遺症との戦いにもなり、 なんと3000kmの中で500回はエンストをしました。
 終盤盛り返し、最終31台中26位でゴール、チームメイトの台湾のチェン/ケニー組は20位でゴールし、SUVクラス優勝を勝ち取りました。 苦労も多かったですが、セバン国際サーキットでの最終SSはちょっぴり感動ものでした。

 マレー半島の大自然の中を走れたことは四駆を操る者としては大変意味深く、今回、またこれまでに参加した経験と併せて、 より良い“本物”のパーツを皆さまにお届けして参りたいと思います。
 家族には迷惑や心配をかけ、また、暑そうで、しんどそうで・・・と言われますが、 走った者だけが分かる楽しさや魅力、毎回何か発見があるラリー、今後もジャングルの中を走るような過激な面白いラリーに出て、四駆の楽しみを深く広げて行ければと思います。
2003.9. 岡本元良
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